先日書いた ダイヤフラムの記事 に
本人もびっくりするくらいの反響と、お問合せをいただいております・・・
ダイヤフラム部 TH405S についてもうちょっと詳しく加筆しましょう。
まず ダイヤフラム って何やねん?って話ですが、
「圧力や流量、液面などの自動制御用に使われている空気圧で作動する調整弁のこと」
なんだそうです。
TH405S は下図のような構造で吐水、止水を行っています。
【吐水時】
レバーハンドルを操作すると、タンク内水位の低下により浮玉が下がるため、弁座パッキンがパイロット孔から離れます。
その結果、圧力室内部の水が抜けるため、給水圧力によりダイヤフラムが持ち上げられ、減圧弁で流量を調整された水がタンク内に吐水されます。
手洗い付きの場合は手洗い管からも吐水されます。
【止水時】
タンク内水位の上昇とともに浮玉が上昇すると、浮玉レバーの先端に付いた弁座パッキンがパイロット孔を閉じます。
パイロット孔が閉じると、ブリード孔を通じて圧力室に水が充満し、圧力室の水圧と給水圧力が均一になり、ダイヤフラムが下に動き止水します。
浮玉の浮力を使ってテコの原理で水を止めている通常のボールタップと異なり、ダイヤフラム式は給水の水圧を使って水を止めています。
いこ屋店主 は、止水の能力としてはダイヤフラム式の方が高いと認識しています。
では、止水能力の高いダイヤフラム式のボールタップが何故水が止まらなくなるのか?
原因はダイヤフラムの劣化です。
ダイヤフラムはゴム製のパッキン部品です。
EPDM(エチレンプロピレンゴム)と呼ばれる、耐水性・耐老化性にすぐれたゴムで作られていますが、
日常的に使用のたびに揺堂する部分であり、経年劣化は避けられません。
ダイヤフラム部が磨耗し穴が開くと
「水が止まらない」 「タンクに水が貯まるのが異常に遅い」 「パイロット孔あたりから漏水する」
等の症状が見られます。
現場での使用頻度や水道水の残留塩素等の環境にも左右されますが、
TOTOさんはダイヤフラムの設計的耐用年数を 5年相当 と考えているそうです。
TH405S が使われているトイレは大半が1990年代前半に製造されたものです。
ダイヤフラム部は、ちょうど交換時期に来ていると言えます
TH405Sで合う代表的なタンク品番は
SH30BA/SH32BA/SH33BA/SH90BA/ SH91BA/SH92BA/SH93BA/SH370BA/ SH371BA/SH380BA/SH381BA/SH670BA/ SH671BA/SH680BA/SH681BA/SS90BABF/ SS91BABF 他多数です。
お問い合わせの場合は便器の品番、タンクの品番を調べて頂きますようお願いします。
TOTOの検索サイト からも調べることが出来ます。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
水道配管材料の専門店 suido-158.com
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
ランキングに参加しています↓↓↓
にほんブログ村