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※ この記事は 2010年8月 の記事を加筆修正して再公開したものです。
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「4ブは1/2で15Aだけど、13は12.7でも15.88でもある！」
・・・いきなり何言ってるねん。訳がわからん。。。
今回は建築業界、特に設備工事業界に入った新人さんがまず最初にぶち当たる難関 「配管のサイズ 呼び径」 についてお話ししたいと思います。
配管のパイプにはさまざまな寸法のパイプが存在します。そして我々はそれらのパイプを「呼び径」で呼びます。
呼び方はあくまでも「呼び径」であり、「実寸」でないところがミソです。つまり、だいたい同じ程度の太さのパイプはみんな同じ呼び径で現わされるのです。
呼び径には A呼称 と B呼称 と呼ばれる2通りの呼び方があります。
A呼称 ＝ ミリ換算の呼び
B呼称 ＝ インチ換算の呼び
・・・というふうになります。これらの呼び方を現場では頻繁に、そしてごちゃまぜにして使用します。（だからヤヤコシイ！）
この2つをわかりやすく区別するため、ミリ呼びには末尾に（A) を、インチ呼びには末尾に（B) の符号をつけます。
それが 15A,20A,25A・・・ ってやつと、 1/2B,3/4B,1B・・・ ってやつです。
ミリ換算が存在するのは設備業界ではない建築業界で使われる鋼管が管の外径を基準にミリ換算で呼ばれる為なんだだそうです。インチ換算が存在するのは明治時代にヤードやポンド法のイギリスから工業技術が導入された歴史的背景の為なんだそうです。
・・・ところで、１インチは25.4mmです。でも１インチの鉄管の外径は34mm、内径は27.6mmで25.4mmではありません。なんでこんなことになってしまったのでしょう？
昔の鉄管は実際に内径が25.4mmであったそうです。技術の進歩で管の肉厚を薄く均一にできるようになったのですが、ネジを切る必要がある為に外径は変えられない。そこで、外径を変えずに内径を大きくしたからこんなことになってしまったのです。
さらに、そこに日本の尺勘法がからみます。（A呼称やB呼称とは別に俗称として使われる、一分（いちぶ）」とか「二分（にぶ）とかと呼ばれる呼称です。）
1尺は10寸で30.3センチ。1寸は10分で3.03センチですので「1分＝約3ミリ」となります。先にも書いたように１インチは25.4mm。これをだいたいで「1インチ≒24mm≒8分」として、
「6A＝1/8B＝1分」
「8A＝1/4B＝2分」
「10A＝3/8B＝3分」
「15A＝1/2B＝4分」
「20A＝3/4B＝6分」
「25A＝1B＝8分」 (8分という言い方はしませんが・・・）
ということになります。
なんで我々 設備工事業界 ってこんなヤヤコシイのでしょうね。。。
大変ですが新人さん、頑張って覚えてくださいね。おしまい。。。
・・・っと終わりにしたいところなんですが、さらにさらにヤヤコシイ話が続きます。
そのヤヤコシイ話の原因は今までのお話しに加えて銅管の規格と呼びが加わることが原因となっています。
銅管の外径というと、12.7mmとか 15.88mm とかなんですが、銅管は業界によって呼びが異なります。我々水道の業界では15.88ミリを「４ブ＝1/2」と呼びますが、主に空調の設備を行う電気屋さんなんかは12.7ミリを「４ブ＝1/2」と呼びます。
もともと銅管には「建築用銅管」と「空調冷媒用銅管」という異なった規格 の銅管が存在し、その呼びが異なる為に起こった事のようなんですが、水道屋さんはもちろん、電気屋さんの出入りもある いこ屋店主 のお店では、何がなんだか分からないような状態がしばしばおきています。
塩ビ管の「13」という呼び方も混ざってしまって・・・
お客さん：「おう！銅管の１３のエルボ１０個くれ！！」
店員さん：「えっと、１３っていうと。。。」
お客さん：「4ブのエルボよ4ブ！！」
っで15.88のエルボを出すと・・・
お客さん：「ちゃうわこれ！！デカイやんけ アホッ！！」
店員さん：「・・・(涙)」
みたいなやりとりがチョコチョコと・・・w
銅管のサイズは 12.7ミリ、15.88ミリ、22,23 ミリ というふうに外径寸法で発声したほうが無難ですね。。。
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