空気中の熱でお湯を沸かすヒートポンプ技術を活用した電気温水器「エコキュート」
ガス給湯器や石油給湯器の並んで、家庭用の給湯器として広く普及しています。
エコキュートは熱を作り出すヒートポンプユニットとヒートポンプユニットで作り出した熱(お湯)を貯めておく貯湯ユニットで構成されています。
そして、この2つのユニットをつなぐための配管のことを「ヒートポンプ配管」といいます。工事業者さんは「連絡管」とか「ワタリ管」とかと呼びます。
ヒートポンプ配管には通常「アルミ三層管」というパイプが使用されることが多いです。アルミ三層管とは架橋ポリエチレンの間にアルミをはさんだ金属強化架橋ポリエチレン管のことです。使用感はなまし銅管に近いカンジで、ベンダーを使用した曲げ加工が可能です。優れた耐熱性があり、このパイプを厚み10mm以上の高耐候製の保温材で包んだものがスタンダードとなっています。
一方、「架橋ポリエチレン管」もヒートポンプ配管によく使われます。
アルミ三層管のような形状保持性能はありませんが、優れた耐熱性があり、コスト的にはアルミ三層管と比べると安価です。また管の内径外径がJISで統一されていて、継手に互換性があるのも良いところです。こちらも厚み10mm以上の高耐候製の保温材で包んだものがスタンダードとなっています。(給水給湯用の耐候性のない保温材や厚みが10mm以下のものはおすすめできません)
「そんなん言うけどなぁ、アルミ三層管、あちこちで漏れとるって噂、聞くけどなぁ。。。」
とか、
「架橋ポリエチレン管でつないどったら、このあいだエコキュートメーカーのメンテナンスさんにワシのやった配管が悪いって言われてん(涙)」
とか、
さらには、
「三菱のやないと使ったらアカンって言われたで!!」
とか
「三菱ちゃうで!!タブチやで!!」
みたいな。。。
エコキュートのヒートポンプ配管については、なにかと情報が錯綜しているのです。
どれが正解なんやろ?
わからないので各エコキュートメーカーさんのカタログを読みあさってみました!!
以下は各メーカさんのエコキュートの連絡配管についての記載です。
(いこ屋店主 調べです。もし間違っていたり変更になっていたらご容赦下さい。)
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・パナソニックさん → 銅管もしくは架橋PE管もしくは三層管
・三菱電機さん → 銅管もしくは架橋PE管
・ダイキンさん → 銅管もしくは銅二層管もしくは架橋ポリエチレン管
・コロナさん → 三菱ケミカルインフラテック製架橋ポリエチレン管もしくはタブチ製三層管 指定品以外不可
・長府製作所さん → 銅管もしくはアルミ三層管もしくは架橋ポリエチレン管
・日立さん → 95度以上の耐熱性耐食性を有する架橋ポリエチレン管 金属強化ポリエチレン管など
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ダイキンさんの「銅二層管」っていうのは何なのか いこ屋店主 にはよくわかりませんでした。
コロナさんの記載が一番具体的ですね。
それから、
「ヒートポンプ配管は据え付け10年以内に更新して下さい。純正品以外のヒートポンプ配管については各配管メーカーさんにお問い合わせ下さい」
・・・なんて記載を入れてるメーカーさんも。。。
・・・っで、いこ屋店主 の結論。
ヒートポンプ配管は架橋ポリエチレン管もしくはアルミ三層管で配管しておくのが無難ですね。。。
それから保温材は、「厚み10mm以上の耐候性のあるものが必須」です。
いろいろな情報が錯綜するエコキュートのヒートポンプ配管。
正しい知識で正しい配管をお願いします。。。
参考に2社の製品を紹介します。
①カポリエコ(銅二層管)
②キュプロサーモCTX(銅二層管)
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水道配管材料の専門店 suido-158.com
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